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オーディオワールドで三次元スピーカーを発表



 本番仕様であるピアノフィニッシュのスピーカーボックスの出来上がりがイベントの間際になってやっと届きました。調整の時間こそそれほど多くは取れませんでしたが、その完成度には自信を持って挑めそうです。前回、高橋和正さん宅で鳴らした時のモデルよりかなり完成度の高い物になっております。それぐらい凄い音がしております。当日この音を聴かれる方々の顔を想像するだけで楽しくて仕方がありません。

 ただ、直前にぎっくり腰をやってしまったので、重たい荷物を持つことは控えなければなりません。幸い当日は搬入とセッティングを息子が全部やってくれましたので助かりました。2〜3日前からピップエレキバンや張り物のお世話になっているのですがほとんど効き目がありません。しかめっ面をしながらデモをしなければならならないかと思うとその点だけは憂うつでした。しかし、以前歯医者で貰った痛み止めがあったのを思い出して、今朝呑んだのが効いてきたのか曲がっていた腰が知らない間に伸びていました。このまま痛みが出ないで欲しいと願いながらのスタートとなりました。

 あまり広くない部屋でもあったのですが、すぐに満員になりました。ドアーを開けた目の前には人の背中しか見えないような状態です。それにあきらめて戸を閉めて出て行くといったほどの盛況振りです。最前列の方などスピーカーの目の前50センチの位置になります。

 それでも、音が頭の上を通過するような高さにマイクスタンドで持ち上げていますから、部屋のどこにいても反射拡散された音が届くようになっております。その不思議な音の出方と拡がり方にどなたも驚いたようです。当然です、スピーカーの位置は理想の位置の候補からすれば4番手ぐらいではありますが、部屋の空気を効率良く最大限に動かすポイントには設置していますので、音の直接音と間接音との重なり具合においては完璧なのです。すなわち「カイザーウェーブ」に上手く乗せているからなのです。

 前回エンゼルポケットでデモをした時にお会いした方もちらりほらりいらっしゃいました。その方達にとっては比較する材料を持っていますから、その音の進化ぶりが如実に判断出来る訳です。今回の音の素晴らしさに惚れ惚れとしているようです。『その音に満足しております』といった気持ちを目の表情に精一杯込めて、私にシグナルを送って下さる方も数人ありました。上々の滑り出しです。


 こんな小さなスピーカーでそんな音がするはずない!。

 今回のデモのポイントはそうした意外性というところを訴えようとしました。

 冒頭から度肝を抜くように、打ち込み系の重低音が入ったソフトを、

 今にもスピーカーが壊れんかとばかりパワーをぶち込んで鳴らすのです。

 想像を絶するような重低音が部屋中に充満します。

 まるでどこかにスパーウーハーを仕込んでいるかのような音です。

 
 この時に最前列の方に協力して頂きます。

 「すみません!、ちょっと立ってスピーカーの箱に手を触れてみて頂けませんか?」。

 「如何ですか?、これだけの大音量ですが、箱は全くといってよいほど振動していませんでしょう?」。

 『はい!、その通りです』。

 「どなたでも結構です、ご興味のある方は前に出てご自分の手で実際に直接触れてみて下さい」。

 するとゾロゾロと何人もの方が前に出て天板や側板に手を当ててみます。

 
 そうですね、信じられないのは当然でしょう。

 私だって戸惑っているんですから!。

 今の今、こうして音を出しながら・・・。

 これだけ付帯音なく音楽信号だけを忠実に出せるのは、

 実はピアニシモに優れているという事とイコール関係になるのです。

 
 今度は一転して聞こえないほど音量を絞り込みます。

 次第次第に集中力が上がって来ますからどんな微弱音も聞き逃さなくなります。

 仕事で夜遅く帰宅した後でも、ボリュームを絞った状態で、

 ダイナミズムを失う事無く好きな音楽を心行くまで堪能して頂けるのです。


 何人かの気の早い方は早々と予約をしていかれました。



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